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飲料水の放射能汚染対策を考える その1

ただちに健康に影響はない、とはいえ・・・

福島の原子力発電所が震災で大きなダメージを受けた影響で、東京都の浄水場でも放射性物質による汚染が確認されました。

原子力発電所

この記事を書いている2011年3月現在の報道では「乳児が摂取するには適していない」つまり大人ならまず大丈夫という程度です。

現時点では大騒ぎせずに様子を見るのが一番だと思いますが、この先どうなるかは誰にも分かりませんし、国や関係機関から警告が出る前に放射能汚染が進む可能性も否定できません。

住んでいるのも勤務先も関東という僕としては、人事ではありません。

そこでこのサイトでは、、特殊な装置などを使うこと無く、家庭にある道具だけで水道水からヨウ素やセシウムなどの放射性物質を極力取り除く方法を考えてみることにします。

なお、僕は以前に水道水(専門用語では「常水」と呼びます。)の成分検査を行う仕事に就いていたことがありますが、根っからの化学の専門家という訳ではありません。

できるだけ正確な情報を記載したいと思いますが、情報のご利用はご自身の責任において行って下さるようおねがいします。

また、知識のある方はぜひご意見をお寄せください。
専用のフォームをこちらに設置させていただいています。

今のところ発表されているのは、ヨウ素131、セシウム137あたりです。

放射性物質には他にも色々な種類がありますが、とりあえずは濃度が高まっている気配のあるこの2つをターゲットに考えてみることにします。

それではさっそく、ヨウ素とセシウムを出来る限り取り除く方法をリストアップしてみましょう。

【方法1:煮沸】

ヨウ素は高揮発性、つまり気体になりやすい性質を持っています。

気体になりやすいということは放射性物質としては風に乗って広がりやすいやっかいな性質ということです。

ただ、考えようによっては液体→気体にすることによって、水から取り除きやすいということでもあります。

水をしばらく煮沸してから冷ますと、気体になりやすいヨウ素が蒸発して飛んでいくので、被爆量を減らせると言われているのです。
(東大病院放射線治療チームの方もTwitterでそうコメントされていました。)

煮沸とヨウ素

煮物などを作るときに酒を混ぜても、しばらく煮立たせるとアルコールは飛んで無くなりますが、原理はこれと同じですね。

ただし、ヨウ素が他の物質と結合して蒸発しにくい物質になっていた場合、煮沸では取り除けない可能性もあります。

それと、残念なことにセシウムの方は水よりも気化しにくいので、煮沸では取り除けません。

【方法2:蒸留】

気体になりにくい物質は、煮沸しても取り除けないので厄介です。

こういう物に対して有効なのが、蒸留という方法です。

蒸留というのは目的の物質を一度気体にして、それをまた液体にすることで回収する方法になります。

つまり、セシウムのように気体になりにくい物質を取り除きたいなら、それよりも気体になりやすい水のほうを集めてしまおうということです。

要は、煮沸とちょうど逆のことをするのです。

手順としては鍋などで水を沸騰させて、その時に出た水蒸気を冷やして水にして回収することになります。

セシウムと蒸留

そうすれば蒸発しにくいセシウムなどが鍋に残るので、それを捨てれば除去完了です。

この方法なら、たとえヨウ素が蒸発しにくい物質になっていたとしても取り除くことができるでしょう。

理論的には、しばらく煮沸して気化しやすいものを飛ばした後で蒸留を行えば、不純物を取り除いた純粋な水(純水)に近い状態になるはずです。

家庭にある道具で蒸留を行なう方法は、次のページで実験してみることにします。

【方法3:半減期を利用する】

放射性物質には半減期というものがあります。

半減期というのは、簡単に言うと放射能が半分になる期間のことです。

だから、特に何もしないで放っておいても、待っていれば放射能は減っていくので、被爆を軽減できます。

例えばヨウ素131は約8日。
一週間程度放っておけば半分になるということです。

さすがにただ水を置いておくとバクテリアが繁殖するので、数日おきに煮沸して冷蔵庫に保存しておけばいいでしょう。

ただ、セシウムの方は半減期が約30年と非常に長いので、さすがにこの方法は使えません。

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